疾患別 胡桃(くるみ)の働き!

パーキンソン病
アルツハイマー病
認知症

胡桃(くるみ)に含まれているオメガ3脂肪酸がシナプスと神経細胞膜の働きを助け、学習・記憶や認知・思考の能力の上昇をサポートする

研究発表:神経内分泌学教授 ラッセル・J・ライター博士 (2005年9月)

研究機関:テキサス大学健康科学センター・サンアントニオ校

研究題名:「胡桃(くるみ)に含まれるメラトニン:血中のメラトニン量と総抗酸化能に対する影響」

研究内容:胡桃(くるみ)に含まれる成分は、癌発生の抑制、パーキンソン病やアルツハイマー病などの老化による神経変性疾患の遅延または程度緩和、心血管疾患の程度抑制といった働きが期待される。
胡桃(くるみ)は体内に吸収されやすいメラトニンの有効な供給源であることが判明した。胡桃(くるみ)を摂取すると、メラトニンの血中濃度が3倍に上昇する。 オメガ3脂肪酸や抗酸化物質などの健康によい複数の栄養素を含む胡桃(くるみ)が心臓病リスクを抑制することが研究により明らかにされた。
このような効果が生じるのは胡桃(くるみ)の成分どうしの相乗作用、すなわち栄養素とメラトニンの組み合わせによるものである。
胡桃(くるみ)に含まれるメラトニンオメガ3脂肪酸は、どちらも癌細胞の増殖を防ぐことで癌を抑制する。胡桃(くるみ)はさまざまな成分が組み合わさっているところに価値がある。メラトニンは、細胞を酸化ダメージから守るホルモンである。
われわれの研究で、胡桃(くるみ)にメラトニンが含まれること、口から摂取したメラトニンが体内に吸収されること、メラトニンはフリーラジカルと呼ばれる有害な分子による酸化ストレスへの抵抗力を高めることが証明された。
白内障やアルツハイマー病、パーキンソン病などの老化に伴う病気には、フリーラジカルが関与する場合が多い。老化に関する有力な説として、老化とそれに伴う変性変化はフリーラジカルによるダメージの結果とする見方がある。メラトニンは細胞レベルの「パックマン」のように、フリーラジカルが害をもたらす前に飲み込む働きをする。
胡桃(くるみ)にはオメガ3脂肪酸も豊富に含まれる。オメガ3脂肪酸は、ある種の癌を抑制し心臓の健康にも役立つことが知られている。
メラトニンもある種の癌を抑制することが判明している。この2つの成分は互いを補い合っていると思われる。胡桃(くるみ)には健康に役立つメラトニンという成分が含まれているということが新たにわかった。
胡桃(くるみ)についていえば、メラトニンだけではなく、他の成分も健康に役立つのである。胡桃(くるみ)が健康によいのは1種類の成分によるのではなく、胡桃(くるみ)の成分組成全体の効果である。メラトニンはむしろ眠りを助ける物質としてよく知られている。脳にある松果体から分泌されるホルモンは、日中は少なく、夜には多くなる。夜間に増えることがきわめて重要である。人間は年を取ると夜間のメラトニン量が減少し、規則正しい睡眠パターンがしばしば乱れてしまう。年を取るにつれてフリーラジカルによるダメージが増大する一方で、メラトニン量は減少していく。
重要な抗酸化物質であるメラトニンの喪失が、フリーラジカルによる病気の発生に関与する。実験室でも、純粋メラトニンを使うことでフリーラジカルによる多くのダメージが予防できている。
白内障にかかりやすい新生ラットの食餌にメラトニンを加えると、白内障の形成が予防できる。胡桃(くるみ)にメラトニンが含まれるという発見は重要である。

研究発表:

研究機関:Peter Pribis博士

研究題名:胡桃(くるみ)の摂取によって、脳の力を高められる可能性がある

被験者:アンドリューズ大学の学生64人を対象に試験

研究内容:「若年層がくるみを摂取したときの認知能力への効果」

研究結果:参加した学生を2群に分け、ともに1日2切れのバナナブレッドを摂取してもらい、一方は細かく砕いた胡桃(くるみ)入りのバナナブレッド、もう一方は胡桃(くるみ)無しのバナナブレッドを8週間摂取してもらった。さらに、胡桃(くるみ)を摂取したグループには、1日当たり1/2カップ(約60g)の胡桃(くるみ)を8週間摂取してもらった。各学生は短い原稿を読んだ後、5つの文章に対し「正しい、部分的に正しい、間違っている、部分的に間違っている、または判断するのに情報が十分ではない」で答え、「推論的論証能力(inferential verbal reasoning)」を試した。その結果、胡桃(くるみ)を摂取したグループでは推論的論証能力が11.2%改善していた。

研究発表:

研究機関:タフツ大学・米農務省Jean Mayer抗加齢ヒト栄養研究センター

研究題名:認知機能の低下や神経細胞の変性防ぐ

被験者:老齢ラット

研究内容:老齢ラットに胡桃(くるみ)抽出物を2%、6%、9%含む食餌を与えると、いくつかの脳老化のパラメータと加齢による運動・認知機能の低下を回復させることを明らかにした。

研究結果:同博士らは先行研究で、老齢ラットに抗酸化性の強いイチゴまたはブルーベリーの2%抽出物を加えた食餌を2か月間続けて与えたところ、加齢による神経細胞の機能低下と運動・認知機能の低下が逆戻りすることを発見した。抗酸化分子は、脳内で脳細胞や脳機能に障害を与えるフリーラジカルと戦う。今回の研究は先行研究の結果をさらに支持し、胡桃(くるみ)にも同様の効果があることを明らかにした。同博士らは先行研究で、老齢ラットに抗酸化性の強いイチゴまたはブルーベリーの2%抽出物を加えた食餌を2か月間続けて与えたところ、加齢による神経細胞の機能低下と運動・認知機能の低下が逆戻りすることを発見した。抗酸化分子は、脳内で脳細胞や脳機能に障害を与えるフリーラジカルと戦う。今回の研究は先行研究の結果をさらに支持し、胡桃(くるみ)にも同様の効果があることを明らかにした。

研究発表:2007年1月

研究機関:The Pennsylvania State University

研究題名:食事からのn-3系脂肪酸の摂取による、人間の骨吸収マーカの減少

被験者:36〜65歳の男性20名、女性3名

研究内容:3期無作為化対照食事試験では、食事由来の n-3系多価不飽和脂肪酸(PUFA)αリノレン酸(ALA)が、骨再吸収マーカにもたらす効果を探った

研究結果:必須オメガ3脂肪酸であるαリノレン酸(ALA)は、骨折リスクを低下させるため、骨格系の健康維持に役立つことが示唆された。これは植物供給源のオメガ3脂肪酸(ALA)が、骨の健康増進に役立つかを初めて評価した治験である。その結果から、ALAの摂取量を増やすことで、骨回転が抑制され、骨の「分解」と「形成」のバランスが「形成」の方に傾くことが示唆された。