疾患別 胡桃(胡桃(くるみ))の働き!

糖尿病

胡桃(胡桃(くるみ))は適正な栄養補給源!胡桃(胡桃(くるみ))を含む食事は初期の2型糖尿病と関連して生じるインスリン抵抗性の問題に体が対処するのを助けることができる!とされています。

研究発表:ギレンら、Journal of the American Dietetic Association, Volume 105, Number 7 (2005年7月)

研究機関:ウーロンゴン大学スマートフーズセンター国立機能性食品センターオブエクセレンス(オーストラリア)

研究題名:「2型糖尿病患者において、胡桃(胡桃(くるみ))を取り入れた体系的な食事勧告は脂肪と熱量の至適バランスを実現する」

被験者:2型糖尿病を有する自由生活条件下の男女55名

研究内容:平行対照試験。参加者を低脂肪(全般的勧告)、修飾低脂肪(多価不飽和脂肪酸の豊富な食品を区別する交換表を用いた全面的食事勧告)、胡桃(胡桃(くるみ))指定(1日30グラム〔8~10粒に相当〕の胡桃(胡桃(くるみ))を取り入れた修飾低脂肪)の3群に無作為割付した。

研究結果:脂肪酸摂取量目標をすべて達成できたのは胡桃(胡桃(くるみ))群だけで、目標達成者の割合も胡桃(胡桃(くるみ))群が最も高かった。
「2型糖尿病患者において、食事全体を踏まえたうえで胡桃(胡桃(くるみ))を定期的に取り入れるための具体的勧告は、至適な脂肪摂取比率の達成に役立ち、脂肪や熱量の総摂取量に有害な影響を与えることはない」と結論される。

研究発表:タプセルら、Diabetes Care, Volume 27, Number 12 (2004年12月)

研究機関:ウーロンゴン大学国立機能性食品センターオブエクセレンス(オーストラリア)

研究題名:「2型糖尿病患者において低脂肪/脂肪修飾食に胡桃(胡桃(くるみ))を取り入れるとHDLコレステロール対総コレステロールの比率が改善する」

被験者:1年以上前から2型糖尿病と診断され全般的に健康な年齢35~75歳の男女58名

研究内容:熱量の30パーセントを脂肪由来とし、低脂肪、修飾低脂肪、胡桃(胡桃(くるみ))1日30グラム(8~10粒に相当)を含む修飾低脂肪の3つの食事指導群を比較する平行無作為化対照試験。

研究結果:「胡桃(胡桃(くるみ))群は他の2群と比べてHDLコレステロール対総コレステロールの比率とHDLの増加が有意に大きかった。
胡桃(胡桃(くるみ))群ではLDLコレステロールも10パーセント減少した。」
結論として「かなりの量の多価不飽和脂肪酸を供給する1日30グラムの胡桃(胡桃(くるみ))を含む体系的な『食事全体』に関する助言により、2型糖尿病患者の脂質プロフィールが改善した。」

研究発表:2013年2月27日 米国カリフォルニア州フォルサム発 ー『ジャーナル・オブ・ニュートリション』オンライン版に掲載

研究機関:ハーバード大学公衆衛生学部の研究者ら

研究題名:胡桃(くるみ)の摂取が女性の2型糖尿病リスク抑制に関係する

被験者:糖尿病、心血管系疾患、がんのいずれにもかかっていない女性 (1998~2008 年)58,063 人(52~77 歳)、(1999~2009 年)79,893 人(35~52 歳)

研究内容:アメリカ人女性を対象とした大規模予測コホート試験である看護師保健調査(NHS)および NHS II において、胡桃(くるみ)摂取前、摂取後の違いを追跡調査

研究結果:毎週 56g以上の胡桃(くるみ)摂食は、生活習慣の要素の 1 つである BMI(ボディ・マス・インデックス=体格指数)で仲介した2 型糖尿病の発生リスクを補正前で 21%、補正後で 15%、それぞれ抑制するという関係が見られた

研究発表:2013年2月25日 米国カリフォルニア州フォルサム 『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』オンライン版に掲載

研究題名:胡桃(くるみ)を加えた地中海食が脳卒中と心血管系疾患のリスクを有意に抑制する:PREDIMED(PREvención con DIeta MEDiterranea :地中海食による疾患予防)試験

被験者:心血管系リスクの高い 7,447 人(55~80 歳)

研究内容:被験者を低脂肪食(対照群)、エクストラバージンオリーブオイル(1 日 50 mL)を加えた地中海食、胡桃(くるみ)を中心としたナッツ類 1日30g(胡桃(くるみ)15g、アーモンド7.5g、ヘーゼルナッツ7.5g)を加えた地中海食のいずれかの介入食群に無作為に割り付けて追跡調査

研究結果:平均4.8年間の調査の結果、胡桃(くるみ)を中心としたナッツ類を加えた地中海食群では、低脂肪食に関する指導(米国心臓協会ガイドライン)をおこなった対照群と比べて、心血管系疾患(心筋梗塞、脳卒中、心血管系死亡)のリスクが 30%抑制され、脳卒中に限るとリスクが 49%抑制されました。また、エクストラバージンオリーブオイルを加えた地中海食群でも心血管系疾患のリスクが30%抑制されました。試験の結果は、BMI(ボディ・マス・インデックス=体格指数)1、血圧 2、インスリン抵抗性 3、血中脂質 4、脂質酸化 5、全身性炎症 6などのさまざまな中間結果に良好な効果が見られる点で、2種類の地中海食がすぐれていることを裏付けています。 また、ナッツ類を加えた地中海食群で 1年間の追跡調査後にメタボリックシンドローム患者(糖尿病予備軍)の割合が減った、2種類の地中海食群で4年間の追跡調査後に糖尿病の発症率が下がったという報告もあります。

研究発表:2010年2月

研究機関:Yale University School of Medicine

研究題名:胡桃(くるみ)の摂取が2型糖尿病患者の内皮機能にもたらす効果:無作為化対照クロスオーバー臨床試験

被験者:2型糖尿病の成人24名(女性14名、男性10名)の無作為化クロスオーバー単純盲検試験を実施

研究内容:被験者に、通常の食事に加えて胡桃(くるみ)を1日56g(2oz)摂取する生活を8週間、通常の食事のみを摂取する生活を同じく8週間送るよう指導した。これら2種類の期間の順序は無作為に指定し、期間と期間の間に8週間のウォッシュアウト期間を設けた。各8週間の治療期終了後に内皮機能試験と心血管バイオマーカを評価

研究結果:胡桃(くるみ)なしの食事後と比較して、胡桃(くるみ)を含めた食事後の内皮機能(心血管リスクを予測する強力な因子)は有意に改善した。くるみを含めた食事は2型糖尿病の内皮による血管拡張を改善し、その結果心臓病のリスクが全体的に低くなることが確認された。この研究は限定的であるため、さらなる研究により、2型糖尿病患者の内皮機能と血中脂質に対する胡桃(くるみ)の具体的な働きを明らかにする必要がある。