疾患別 胡桃(胡桃(くるみ))の働き!

癌(がん)

胡桃(胡桃(くるみ))はナッツの中で中身、質、抗酸化物質量において最も効力が高く、他のナッツに比べてもほぼ2倍の抗酸化物質量があると言われています。

研究発表:チャンら、Proceedings of the National Academy of Sciences, Volume 101, Number 51 (2004年12月)

研究機関:パーデュ大学

研究題名:「ガンマトコフェロールまたは型の異なるビタミンEの併用は、スフィンゴ脂質合成阻害によりヒト前立腺癌細胞の細胞死を誘発する」

研究内容:前立腺上皮細胞を正常対照として、前立腺癌細胞と肺癌細胞におけるガンマトコフェロールおよびガンマトコフェロールと型の異なるビタミンEの併用による増殖抑制・細胞死促進作用を調べた。

研究結果:ビタミンEの存在下では、細胞膜の重要成分であるスフィンゴ脂質という脂肪分子の合成が阻害される。
しかしガンマトコフェロールは、健常なヒトの前立腺細胞には作用しない。チャンによれば、「ガンマトコフェロールが実験室で増殖させたヒト癌細胞に対しては細胞死を誘発するが健常細胞には作用しないことを示したのは今回が初めてである。」

研究発表:エレイン・ハードマン博士ら

研究機関:米国ウェストバージニア州マーシャル大学

研究題名:胡桃(くるみ)食で乳がんの発症リスク、腫瘍の個数とサイズも優位に低下

被験者:マウス

研究内容:受胎時から離乳期までは母親経由で、その後は餌を直接食べることによって、コーン油を与えた対照群と胡桃(くるみ)を加えた試験群が与える影響を一生にわたって比較

研究結果:試験期間中、受胎時から離乳期までと離乳後の両期間で胡桃(くるみ)食を摂取した試験群が乳がんを発症する率は、対照群の半分未満でした。また、腫瘍の個数とサイズも胡桃(くるみ)食の試験群の方が有意に低下しました。「遺伝子解析によって、マウスとヒトの両方で乳がんと関連する複数の遺伝子の活性が、胡桃(くるみ)食によって変化することが判明しました」とハードマン博士は説明しています。博士の研究室は、マウスを使った過去の研究で、移植した乳ガンの増殖が胡桃(くるみ)の摂取によって遅延することも発見しています。

研究発表:2012年1月25日

研究機関:カリフォルニア大学デイヴィス校と米国農務省西部地区研究所

被験者:前立腺腫瘍のあるマウス

研究内容:1日85グラムの胡桃(くるみ)を摂取させたマウスと、胡桃(くるみ)を摂取させていないマウスとの比較

研究結果:胡桃(くるみ)を摂取したマウスは比較マウスに比べて腫瘍のサイズが約50%、増殖速度が約30%、それぞれ抑制されました。胡桃(くるみ)を摂取したマウスでは、前立腺ガンと強く関連するバイオマーカーのインスリン様増殖因子 1(IGF-1)の血漿濃度が低下したことに加え、LDL(悪玉)コレステロールの低下、肝臓のメタボローム(IGF-1 とコレステロールの主たる供給源である肝臓で生じる化学作用の総体)の明白な変化も見られました。

研究発表:

研究機関:

研究題名:「心血管系疾患の一次予防に対する地中海食の効果」

研究結果:ナッツ類を継続して食べる人は心血管疾患とがんのリスクが大きく減少したことがわかった。「PREDIMED」の調査結果をもとに「BMC Medicine」で発表された論文によると、週に3回、それぞれ28gのナッツ類を食べた人は食べなかった人と比較して心血管疾患やがんなどによる死亡リスクが39%減少し、心血管疾患とがんの双方に対する予防効果がみられた。また、がんの予防について特に関連性が高かったのは胡桃(胡桃(くるみ))で、胡桃(胡桃(くるみ))を中心に食べたグループで顕著にがんのリスクが減少した。「PREDIMED」プロジェクトでは心血管疾患のリスクが高い7,000人以上(年齢55~90歳)を対象に、約5年間の追跡調査が行われたという。

研究発表:2008年9月

研究機関:Marshall University School of Medicine研究

研究題名:胡桃(くるみ)を含む餌による、MDA-MB231ヒト乳癌を移植したヌードマウスにおける腫瘍発生の抑制効果

被験者:40匹のヌードマウス

研究内容:腫瘍細胞を40匹のヌードマウスに注射し、2群に分けた。その一方には、粉末胡桃(くるみ)を人間 の1日28g(1oz,1/4カップ)分に相当する量で毎日与え(カロリー摂取量の18%)、もう一方の群には 胡桃(くるみ)食群と同量のビタミン、無機質、繊維にコーン油を加えた餌を与えた。

研究結果:胡桃(くるみ)摂取群では、腫瘍が分岐し始めた10日目から研究終了まで、腫瘍の成長率は平均±SEMが2.9±1.1mmで、胡桃(くるみ)を摂取しなかった群の14.6±1.3mmよりも成長率のT-検定にて有意に低く なった。胡桃(くるみ)を摂取した群の腫瘍の平均サイズは摂取しなかった群の半分だった。胡桃(くるみ)の摂取 により腫瘍細胞の増殖が遅くなり、その結果癌の進行が抑制されたのであろう。

研究発表:2013年7月17日

研究機関:Russel J.Reiter教授

被験者:ヌードマウス

研究結果:ヒト前立腺がん細胞株LNCaPを移植したヌードマウスに胡桃(くるみ)を加えた食事を与えると、前立腺がんの腫瘍の発生率は18%となり、胡桃(くるみ)を加えない通常食の場合で発生率が44%なのに比べ大幅に低くなる